日本で二番目に高い山「北岳」——2026年、登山ブームの中で注目度が急上昇中

目次
日本で二番目に高い山「北岳」——2026年、登山ブームの中で注目度が急上昇中
日本で二番目に高い山「北岳」——2026年、登山ブームの中で注目度が急上昇中
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 日本で二番目に高い山「北岳」——2026年、登山ブームの中で注目度が急上昇中

日本で二番目に高い山、それは南アルプスに堂々とそびえる北岳だ。標高3,193メートル。富士山に次ぐその高さは、長年「富士山の影に隠れた存在」として語られてきたが、今年に入ってその評価が大きく変わりつつある。登山者の間で静かに、しかし確実に、北岳への関心が燃え上がっている。

2026年の登山シーズン、山梨県内の宿泊施設やバスの予約状況を調べると驚く。芦安駐車場から広河原へ向かうバスの予約は、例年比でおよそ40%増。日本で二番目に高い山として北岳が各メディアで特集される機会が増えたことが、この人気急増の背景にあると地元の山岳ガイドたちは口をそろえる。富士山の混雑に嫌気がさした登山者が、「もう一つの日本の頂」へと目を向け始めたのだ。


北岳とはどんな山か——知っているようで知らない、その素顔

Japanese Cherry Blossom

北岳は山梨県南アルプス市に位置し、赤石山脈(南アルプス)の最高峰だ。富士山(3,776m)に次いで日本第2位の標高を誇るが、それだけではない。

ここには、世界でも北岳にしか自生しない固有種「キタダケソウ」が咲く。6月下旬から7月上旬のわずか数週間だけ、白い小さな花が岩場に点在する光景は、知る人ぞ知る絶景だ。それを求めて毎年植物研究者や写真家が訪れる。山そのものが一つの生態系の宝庫でもある。

登山ルートは主に2つ。広河原から大樺沢を経て山頂を目指すルートと、白根御池小屋を経由するルートがある。どちらも日帰りは難しく、多くの登山者が山小屋に宿泊しながら2日間かけて踏破する。体力と計画性が求められる山だ。


2026年登山ブームの実態——なぜ今、北岳なのか

Mount Fuji Up Close at Dustin Dong blog

富士山の「観光公害」問題は、ここ数年でピークに達した。外国人観光客の急増、弾丸登山による遭難リスク、山小屋の予約困難——これらが積み重なり、登山経験者の一部が「もう富士山はいい」と感じ始めている。

そこに刺さったのが北岳のポジションだ。「日本で二番目に高い山へ行ってきた」という体験は、SNS上でも一定の存在感を持つ。富士山より静かで、自然が豊かで、達成感も高い。ハイキング初心者には難しいが、経験者には「次のステージ」として最適な山として認知されてきた。

山梨県観光部の担当者によると、2026年には北岳周辺の観光プロモーションに初めてまとまった予算が組まれたという。「今まで富士山任せだったが、南アルプスをきちんと発信する時期が来た」という言葉が、状況をよく表している。


登山者が知っておくべき最新情報——アクセスと山小屋の変化

【日本地圖】2025 日本自由行必看!各區旅遊景點懶人包

2026年シーズンから、広河原インフォメーションセンターが全面リニューアルされた。登山届の電子提出が標準化され、スマートフォンから数分で手続きが完了するようになった。これは遭難対策の一環で、山梨県と環境省が共同で推進するシステムだ。

山小屋の予約は今や必須だ。北岳山荘、肩の小屋、白根御池小屋の3施設はいずれもオンライン予約システムを採用している。週末の宿泊枠は6月中にほぼ埋まるため、夏に登る予定がある人は今すぐ動いた方がいい。

芦安〜広河原間のバスは例年7月上旬から運行開始。マイカーは広河原まで乗り入れ禁止のため、芦安の駐車場に停めてシャトルバスを利用する必要がある。この規制は環境保護の観点から今後さらに厳格化される見通しだ。


キタダケソウと高山植物——自然が生み出す奇跡の空間

標高2,800メートルを超えると、植生は一変する。ハイマツが広がり、岩場にはさまざまな高山植物が息づく。そしてその中に、北岳にだけ存在するキタダケソウがある。

キタダケソウはキンポウゲ科の多年草で、遠目には白い星のように見える。登山道から10センチ先の岩の隙間に咲いていることも珍しくない。踏まないように気を配りながら歩く必要があり、登山者のマナー意識が問われる場所でもある。

環境省の調査によると、近年の温暖化の影響でキタダケソウの生育域がわずかながら上方にシフトしている可能性が示唆されている。長期的には個体数への影響が懸念されており、研究者たちは継続的なモニタリングを続けている。ここに来ることは、その貴重な自然を自分の目で確かめる、数少ない機会の一つだ。


安全登山の現状——遭難リスクと最新の対策

北岳での遭難事故は、毎年一定数発生している。特に多いのが、天候急変への対応の遅れと、体力不足による行動不能だ。標高3,000メートル超の世界では、平地とは別次元の判断力が求められる。

2026年、山梨県警山岳救助隊は無人航空機(ドローン)による捜索体制を強化した。従来の徒歩による捜索に加えて、高機能カメラを搭載したドローンが稜線を素早くスキャンできるため、発見までの時間が大幅に短縮されている。それでも、「助けてもらえる」という安心感が油断につながることを専門家は強く警告する。

登山前の体力づくりと、天気予報の徹底確認は最低条件だ。山に入ったら、計画を変える勇気を持つこと——それが北岳に限らず、山との正しい向き合い方だと、ベテランガイドたちは言い続けている。


地元・南アルプス市の視点——観光と保護のはざまで

人気が高まることは、地域経済にとってプラスだ。しかし南アルプス市の行政担当者の表情は複雑だ。登山者増加とともに、登山道の侵食や廃棄物問題も顕在化しつつあるからだ。

市では2025年から「入山協力金」の任意徴収を試験的に実施しており、2026年はその運用をより組織的に行う方針だ。一人500円という少額だが、集まった資金は登山道の整備や植生保護に直接使われる。徴収率はまだ高くないが、登山者の意識は少しずつ変化しているという。

北岳を次世代に残すためには、訪れる側の意識が不可欠だ。「消費する山」ではなく「守る山」として関わること——それが、日本で二番目に高い山と長く付き合っていくための、唯一の答えかもしれない。


取材・編集部注記: 本記事の登山情報は2026年6月時点のものです。バスの運行時間、山小屋の予約状況、入山規制については最新情報を各公式サイトでご確認ください。登山は自己責任が原則です。十分な準備と計画のもとで、安全にお楽しみください。 (出典: 日本 で 二 番目 に 高い 山(Yahoo!ニュース)